海外旅行の目的といえば、まずお買い物、名所巡り、あとはスポーツとかリゾートでひたすらボーっとする、そんなところでしょうか。
もちろん食事も楽しみですけど、食通の方は別として料理が主目的という方はそれほどいないのではと思います。
私も食事は付加価値というか、行ったところでおいしい物を探す、といった程度。
でも、そこは海外。
日本と違う味や、本場の料理に感嘆した覚えが
いくつかあります。
一番印象深いのは初めての海外旅行で行った香港です。
なにしろ初めてなので緊張してるし、情報もガイドブック頼り。
食事もガイドブックに出てるレストラン。
疲れた日はホテルのルームサービスでした。
確かに料理はおいしい。
同じくらいの値段の日本の中華料理店と比べると格段の差です。
でも、感激とまではいきません。
「こんなもんかな」くらい。
そんなこんなで旅行3日目。
その日は買い物で、朝からあちこち歩き回っていました。
お目当ての店は制覇し、買い物もひと段落した2時頃になって気づいてみればお腹ペコペコ。
「何か食べよう」ということになったのですが、お店の当てもない。
頼りのガイドブックを開けようとしたところで、その時いたショッピングセンターの地下にフードコートがあるとわかり直行しました。
日本のスーパーにもあるような、小さな店が何件も出ている、ごく庶民的なフードコート。
もちろん期待なんかありません。
「なんか食べられればいいや」
でも、メニューもよくわからない、英語表記ないし。
そこで他の人たちの行動を観察していると、何軒か人気が集まる店がある。
ここだ、と思って行ってみると、よくわからない料理と並んで焼きそばが。
「焼きそばなら間違いないだろう」と身振りで頼んでみました。
受け取って席について、恐る恐る食べてみると、なんとこれがものすごくおいしい。
具は葱とか韮の野菜が少しで、醤油系の味のシンプルな焼きそばなんですがとにかくおいしい。
レストランで食べた物よりはるかにおいしいんです。
あっという間に食べて、さらにもう一皿頼みましたっけ。
旅行から帰ってきてこの話をすると、みんなに「お腹すいてたからでしょ」と言われたんですけど、それは違う。
だって地元の人たちにも人気の店だったのですから。
店の名前はもちろん、ショッピングセンターの名前も忘れてしまいましたけどあの焼きそばが私の香港旅行で一番安く、でも一番の味だったのは間違いありません。